【CRF法】結論から話すメリットで苦手なプレゼン克服!上手の発表の仕方

CRF法 アイキャッチ

2022.04.11掲載
2022.05.15改定

✔︎信頼してもらえるプレゼンの組み立て方がわからない!

✔︎結論から話せばいいって言うけど、その後なに言えばいいの!?


✔︎相手にちゃんと話を聞いてもらえるようになりたい!

「結論から話せば良いよ」って話はよく聞きますが、、、そんなのもう耳タコじゃないですか!?

結論から話すだけで話が上手になるんだったら、誰も苦労しない!!

そうなんです。結論から話すのは大原則、、、でも、一番大事なのは、その結論をどう彩るか。つまり、「結論の後にどんな話を続けるか」なんです!

CRF法は、「結論」の後に「理由」と「事実」を順序よく繋げます。そうすることで、「結論」の魅力を最大限に引き上げ、信頼性や説得力を最大限に引き上げてくれます。「理由」と「事実」を順序よく繋げるのはとっても難しいです。でも、この記事を読むと、その方法を簡潔にわかりやすく理解することができます!

Writer

ライターは、専門学校や大学の講師として「教える」仕事に従事してきました!日々の講義を通じて、「信頼してもらえる話し方」「説得力のある話し方」については、さんざん研究してきました!そんな経験をもとに、具体的にわかりやすい記事を書いていきます!

当オフィスは、カウンセリングオフィスが運営しています。詳細はこちらをご覧ください。

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では、早速内容に入りましょう!

目次

CRF法ってなに!?

短時間が良い

CRF法は、特に短時間のプレゼンや発表の場で効果的な話し方のテクニックです。

CRF法のCRFは、Conclusion(結論)Reason(理由)Fact(事実/根拠)の略です。

結論は〇〇です。その理由は〇〇です。その根拠は、、、

このように、①結論②理由③事実(根拠)を整理しながら順番に提示していきます。

特に、数十秒から数分のプレゼンで役立つテクニックです!

具体的には、次のような場面で役立ちます。

✔︎店頭での商品紹介
✔︎上司に簡潔に業務の進捗を報告するとき
✔︎会議で短時間で発表しなくてはならないとき
✔︎とりいそぎのホウレンソウ(報告・連絡・相談)

説明よりも、具体例の方がわかりやすいと思いますので、早速具体例を見ていきましょう!

CRF法の活用例

次に、「会議で新規事業の進捗を報告する」場面を想定して例を挙げてみます!

C:Conclusion(結論)

結論から申しますと、新規事業の売り上げは順調に推移していると言えます!

そうなの?

R:Reason(理由)

と申しますのは、現在はまだ赤字ですが、3ヶ月後には黒字転換する見込みです。さらに、その後は1年間で初期投資分を回収できる見込みがあるのです!

ほうほう。
証明できるのかい?

F:Fact(事実/根拠)

では、根拠となる売り上げの推移をお示しします!お手元の資料を確認してください!
資料の通り、売り上げが順調に伸びていることから、先ほどお話した見込みが現実的観測であることがわかると思います!

いいじゃないか!
その調子でがんばりたまえ!

解説

CRF法の構造

構成が明確

活用例はいかがでしたでしょうか。

結論からはじまり、理由→事実(根拠)と順序よく話が展開しているのが伝わったと思います。

このように、CRF法の一番のメリットは、結果の後に何を話せば良いか、構成が明確になる点です!

イメージはピラミッドです。

ピラミッド

下の段から少しずつ組み立てるエジプトのピラミッドと違い、CRF法のピラミッドは上から順に組み立てていくわけですが

このピラミッドを上手に組み立てるにはちょっとした秘訣があります!

それは、①「理由」と「事実(根拠)」とはなにか、そして「理由」と「事実(根拠)」の違いをはっきりと理解することの2つです!

理由と事実(根拠)について

結論は橋渡し

CRF法の難しいところは、理由と事実(根拠)が混同されがちなところです。

逆に、理由と事実(根拠)をしっかり分けて考えることができれば、それだけで使いこなせると言っても過言ではありません。

✔︎CRF法における事実(根拠)は、結論を下支えする証拠のことをいいます。
✔︎一方、CRF法における理由は、事実(根拠)と結論を橋渡しするものです。

例えば、次のようなものが事実(根拠)になり得ます。

✔︎売り上げの推移
✔︎ファッションのトレンドを調査したデータ
✔︎過去の学業の成績
✔︎人気投票の結果

しかし、これらの事実(根拠)は、多くの場合一覧票のような情報の羅列になっています。

しかも、数字の羅列であることも多いです。

そのため、事実(根拠)を提示するだけでは相手に話し手の意図が伝わりづらいのです。

例えば次のように。

ショップの店員さんとお客さんのやりとり

●○●○●○●○

今期買うならピンクが良いですよ!(結論)

そうなんですか?

ほらこの雑誌を見ればわかりますよね!!(事実/根拠)
雑誌

えー、いきなり雑誌見せられてもわからないよ。

●○●○●○●○

こんなふうに、いきなり雑誌を渡されても困ってしまいます。

このとき、橋渡しとしての理由があると、状況は一変します。

●○●○●○●○

今期買うならピンクが良いですよ。(結論)

そうなんですか?

はい!今年はピンクがトレンドなんです。(理由)

ふむふむ

見てください!
雑誌のここにも、ここにも、ピンクのアイテムが取り入れられているんですよ!(事実/根拠)
雑誌

ほんとだ!
じゃあこれにしようかな!

●○●○●○●○

くぬぎ

ずっと話が入りやすくなった!

結論を支持するために、「理由」と「事実(根拠)」が必要だということが伝わったのではないでしょうか。

理由と事実(根拠)の違いは要約度

理由と事実

では、理由と事実(根拠)は何が違うのでしょうか。

実は、「理由」と「事実(根拠)」は内容は全く同じです!

では何が違うのか、それは、情報の要約度です!

それもそのはず、「理由」は、「事実(根拠)」と「結論」を橋渡しするためにあるわけですから、内容が違うはずがないのです。

先にも述べましたが、事実(根拠)は、多くの場合一覧票のような情報の羅列です。

つまり、要約度ゼロの情報です。

それを、結論に合わせて要約してあげるのが「理由」です。

状況を知らない人には数字の羅列にしか見えない売り上げの推移を「経過は順調」という結論に合わせて要約してあげる。

このままいけば初期投資は1年で回収できる見込みです!

一般の人にいは写真が並んでいるだけにしか見えない雑誌の情報を「おすすめのカラー」という結論にあわせて要約してあげる。

今年はピンクがトレンドなんですよ!

この「要約度」の違いが理解できれば、CRF法を使いこなすのは簡単です!

上手にCRF法を使いこなすコツ

組み立てるコツ

最後に、CRF法の組み立て方を紹介して終わります。

ポイントは以下の3点です!

①伝える情報を仕分ける
②話を結論から組み立てる
③理由はできるだけ少なくする

①伝える情報を仕分ける

CRF法を使うときは、まず伝える情報を仕分けます。

もしあなたがショップの店員さんで接客しようとしていたら

ピンクのアイテムをおすすめしよう。
これは結論!

なんでかっていうと、今期のトレンドだから。
これが理由!

その証拠は、雑誌にたくさんピンクのアイテムが載ってるから。
これが事実(根拠)!

多くの場合、こうした「結論」「理由」「事実(根拠)」は、バラバラになってあなたの中にあるものですので、それを仕分けてあげれば良いです!

イメージとしては、こんな状態から、、、

こんな状態に仕分けるのです!!!

整理していく

◇◆◇◆◇

くぬぎ

そっか!新しく考えるんじゃなくて、今あるネタを整理すれば良いんだ!

◇◆◇◆◇

②話を結論から組み立てる

こうして情報を仕分けたら、次は組み立てです。

先にも少し触れましたが、基本的には「結論」から組み立てるのが良いでしょう。

ピラミッドのてっぺんからです。

なぜかというと、「結論」「理由」「事実(根拠)」は上から順に個数が増える可能性があるからです!

多くの場合、結論は一つです。

しかし、理由はちょっと増えがちです。

例えば、ショップの店員さんの話でも

ピンクをおすすめするのは
①今年のトレンドだから!
②お客様の体系に合うから!
あとは、、、

などなど、複数の「結論を支持する理由」が出てくることがあります。

さらに、その理由の元となる事実(根拠)はより数が増えがちです。

今年のトレンドだっていう根拠は
①ニュースで取り上げられてたから、
②雑誌で特集されてるから、
③あとこの間のコレクションで、、、、

こんなふうに。

理由や事実(根拠)から話を組み立てると情報量が多すぎて収集がつかなくなってしまいます。

ですので、原則、結論から話を組み立てることをおすすめします!

③理由はできるだけ少なくする

最後に、一番大切なポイントです。

理由はできるだけ少なくする!

理由と事実(根拠)は数が増えがちという話は先ほどしましたが、、、

実は、人間の記憶はそんなに多くの容量がありません

話したそばから忘れられていくと考えるくらいで良いと思います。

ですので、伝える情報量はできるだけ少なくしましょう

資料を使わずに口頭だけで説明するときは、理由も事実(根拠)も1つずつが限度です。

理由が2つになった途端、相手は話を聞かなくなります!

残念ですがそういうもの。

思いが強いとたくさん話したくもなりますが、、、

伝わらなければ意味がない!

ですから、何を理由にして、根拠にするか、その取捨選択が勝負です!

資料を配布するときも、多くて理由2つ程度に絞るのが良いと思います。

情報はできるだけ少なく簡潔に!

おわりに

今回の記事では、CRF法について解説してきました。

記事のポイントは次の4点です!

✔︎CRF法は結論→理由→事実(根拠)の順に組み立てる!
✔︎自分のなかにあるバラバラ情報を「結論」「理由」「事実(根拠)」に仕分ける!
✔︎話を結論から組み立てる!
✔︎理由はできるだけ少なくする

ぜひ試してみてください!

To be continued.

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参考・引用

犬塚壮志(2021).あてはめるだけで”すぐ”伝わる 説明組み立て図鑑.SBCreative.

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この記事を書いた人

License:臨床心理士/公認心理師
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