2022.03.09掲載
2022.05.10改定
✔︎人前で複雑な話をするのが苦手。
✔︎長く話していると、自分でも何を言いたいのかわからなくなっちゃう。
✔︎自分の話が整理できないなって感じることが多い。
複雑な話をするのって実はとっても難しいですよね。。。
でも。。。
◆事業の説明
◆企画のプレゼン
◆自己アピール
◆小難しい授業
社会生活をしていると、いたるところに複雑な話をしなくちゃいけない機会は転がっています。
これってとっても苦痛です。
そんなあなたに朗報です!どんなに複雑な話でも、ちょっとの工夫でわかりやすく、論理的に話すことができるようになります!その方法とはSDS法。「話す」に悩む私たちの最強の味方です。
SDS法では、「概要から話す」ことで話を整理して、「概要で終わる」ことで要点をしっかり相手の印象に残すことができます。この記事では、SDS法の手順を具体例付きで解説していきます。記事で学んだテンプレートを覚えるだけで、誰でも簡単にプレゼンが得意になるころができます!
ライターは、専門学校や大学の講師としてたくさん「人前で話す」ことを経験してきました。特に、わかりやすい話し方、眠くならない話し方については散々研究してきました!そんなライターの経験も加えながら、具体的でわかりやすい記事を目指します!
他の話し方の記事に興味がある型はこちらをご覧ください。
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それでは早速内容を見ていきましょう!
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SDS法ってなに?
SDS法は、「話し方」の技術のなかでも、特にある程度情報量の多い事柄について説明するときに使えるテクニックです。
今日の概要ですが!
と、最初にこれからどんな話が展開されるのか、相手に伝えてあげるのが特徴です。
ポイントは、概要であるというところです。
複雑な情報を簡単にまとめて、全体像を伝えます!
例えば、次のような場面で使うことができます。
✔︎仕事を教える
✔︎商品を説明する
✔︎仕事の進捗状況を報告する
✔︎学校の授業
✔︎社内研修の講師
このように、幅広い場面で使える王道のテクニックです!
SDS法のSDSはSummary(要約)Detail(詳細)Summary(要約)の頭文字です。
要約に始まり要約に終わりますので、「話の展開が美しい!」と評価してもらいやすいテクニックなんですよ!
SDS法の活用例
細かな説明よりも、まずは実例を見ていただきたいと思います!
次に、保育園で新人保育士さんに連絡帳の書き方を教える場面を例に出してみますね。
Summary(要約)
じゃあ、今日は連絡帳の書き方を教えるね!
連絡帳には
①お昼ご飯
②排泄の様子
③その日の様子
を書くんだよ!
よろしくお願いします!
Detail(詳細)
①お昼ご飯は、その日のメニューと、どれくらい食べられたかを書くんだよ!
はい!
②排泄の様子は、何回排泄があったか、うんちの様子がどうだったかを書くんだよ!
はい!
③その日の様子は、その子の様子がよくわかるようなエピソードを書くと良いよ!
できるだけ具体的にするのがコツで、カギ括弧でどんなおしゃべりをしたかってことを書くのも良いよ。
はい!
Summary(要約)
じゃあ、まとめるね。
連絡帳に書くのは
①お昼ご飯
②排泄の様子
③その日の様子
で、それぞれ保護者さんが具体的にイメージできるように書くことが大切なんだよ!
はい!バッチリです!
解説
実例はいかがでしたでしょうか。
SDS法について、なんとなくイメージしていただけましたか?
SDS法のポイント
SDS法で説明をするときの一番のポイントは、最初と最後のSummary(要約)をどうするかです。
ひとことで全体像を表せるときは、ひとことでまとめると良いでしょう。
例えば、、、
話すのが苦手だなって思ったら、「話し方のマニュアル」を持てば良いのです!
こんなふうに。
でも、複雑なことを伝えようとするときは、ひとことでまとめきれないケースも多いでしょう。
そんなときは、箇条書きにして説明すると良いです!
これから説明するのは、
①□□
②〇〇
③△△
についてです。
それでは、①から説明していきます。
こうすることで、これからどんな話が展開されるのか、一発で相手に伝えることができます。
箇条書きは最強の要約と言っても良いかもしれません。
このとき
箇条書きにすれば良いのか!
と思って、話したいことをたくさん並べると、聞く方も大変になってしまいますから、3つ前後にまとめてあげると良いと思います!
では、次に「SDS法がなんで良いの?」ということについて解説してみます。
SDS法のイイトコロ①話の終わりが見える!
SDS法の一番良いところは、話の全体像を相手に伝えることができるので、聞き手が話の終わりをあらかじめ知れるところにあります。
この話はここまで聞けば終わりになるんだ!
例えば校長先生のお話みたいに、いつまで続くかわからない話を永遠と聞かされるのは、ちょっと苦痛ですよね。
永遠と話し続けるよーーー
いつまで続くか?
教えてあげなーーーい♪
いくら大切な話とわかっていても、終わりが見えないと、人の集中力って続かないものです。
SDS法では、最初にこれからする話の要約をしますので、話の全体像が相手に伝わります。
すると、聞き手は終わりがイメージできるので、ペース配分をしながら集中して話を聞いてくれます。
SDS法のイイトコロ②最後に振り返れる!
説明を受けているとき、話に集中していたら、その前に聞いていた話がついつい頭の中から旅立ってしまったという経験をしたことがある方も多いのではないでしょうか。
さらばだ!
SDS法では、情報量が多い話を伝えることが多いので、その点をケアしてあげることが大切です。
そのために重要になるのが、最後のSummary(要約)です。
一通り説明が終わったあと、最後にもう一度話を要約してあげることで、どんな話があったのか、聞き手に振り返ってもらうことができます。
そうすることでしっかりと説明が聞き手に定着します。
解説のまとめ
◯概要で複雑なことを伝えるときは、箇条書きをしよう!
◯概要を伝えると、話の終わりが見える!
◯最後に概要を伝えると、話全体を振り返れる!
どうやって練習したら良い?
SDS法や、前回扱ったPREP法のような話し方の技術は基本的にはマニュアルみたいなものですので、練習しなくても、知識だけ持っているだけで十分役立ちます。
それでも、ちょと練習してみたいなと思ったら、「台本を作る」ことにチャレンジしてみると良いと思います!
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台本をつくる!?
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特にSDS法は、プレゼンや指導など、事前に話すタイミングが予測できる場面で使われることが多いものです。
ですので、事前に台本を作ってみると良いです。
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台本なんて難しそう。。。
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台本っていっても、簡単な箇条書きで十分です!
その日に伝えることのSummary(要約)をあらかじめ付箋にでも書いておく。
それを見ながら説明するだけで、十分な台本になります!
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それくらいならできるかも!
はじめの一歩はおっくうなものだと思いますが、一度勇気を出してチャレンジしてみると、2回目3回目は簡単に取り組めますよ!
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おわりに
今回は「話し方」の技術のなかでもSDS法に焦点を当ててみました。
こうした話し方の技術はマニュアルのように使えるものですので、知識として持っているだけでもとっても役に立ちます!
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今後も引き続き話し方の技術を解説していきたいと思います!
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To be continued.
参考・引用
犬塚壮志(2021).あてはめるだけで”すぐ”伝わる 説明組み立て図鑑.SBCreative.
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