怒りやイライラとどう付き合えば良いの?アンガーマネジメントのふたつの柱「予防」と「対処」

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2022.01.14掲載

「アンガーマネジメント」は、私たちに「怒り」や「イライラ」のコントロールの仕方を教えてくれます。
この記事では「予防」と「対処」の2つの視点から「アンガーマネジメント」を整理してみようと思います。

まずは記事の結論から!

それでは、早速内容に入っていきましょう!

目次

アンガーマネジメントは「予防」と「対処」の2本柱からできている

アンガーマネジメントの本を読んでいくと、アンガーマネジメントは「予防」と「対処」というふたつの側面から出来上がっていることがわかります。

✔︎「予防」とは、悪い事態が生じないように、前もって気を付けることです。
✔︎「対処」とは、生じてしまった事柄と対して、適当な処置をすることです。

「アンガーマネジメント」でいうと

✔︎「怒りや」「イライラ」が生じないようにすることが「予防」
✔︎生じてしまった「怒り」や「イライラ」が悪さをしないように処置するのが「対処」ということです。

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くぬぎ

ということは、前回は「予防」について学んだってことね!

そうだよ!ちなみに、「アンガーマネジメント」では、いろいろな予防の方法を教えてくれているよ!

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「怒り」や「イライラ」を予防する方法

アイメッセージ

これは前回扱ったものですね。

詳しいことは前回の記事を見てください!

「アイメッセージ」とは、主語が「私は」となるメッセージのことです。

「怒り」や「イライラ」の素になる「寂しさ」や「辛さ」といった感情は、非常にデリケートなものですから、表現するのがとても難しいです。

そんなデリケートな感情を表現することを「私は」という主語は助けてくれます

私は寂しい

私は辛い

こうして感情が「怒り」や「イライラ」に変わる前に外に出すことを助けてくれるのが「アイメッセージ」です。

運動

運動することは、こころのリフレッシュにとても役に立ちます

直接問題を解決することができないときは、気晴らしをしてこころを休ませてあげることがとっても大切です。

そのことについては、また別の記事で詳細に扱いますね。

「怒り」や「イライラ」の素になる感情をうまく外に出してあげるとか、自分に「寂しさ」や「辛さ」の感情を抱かせる相手との問題を解決するとか

そうして問題に直接働きかけることができると良いですが、必ずしもそれが可能であるとは限りません
そんなときは、一度問題から距離をとって、しっかりと心をリフレッシュさせてあげると良いでしょう。

それには運動がうってつけです!

運動の始め方や続け方は以前の記事にまとめているので、そちらを参照していただけると嬉しいです。

インターネットやSNSと距離をとる

インターネットやSNSは情報の海などと言われますが

真実はそんな綺麗なものではありません。

インターネットやSNSは「蠱毒の壺」と言っても良いくらいです。

Check
蠱毒のツボ

蠱毒の壺とは、古代中国の呪術の道具を作るものです。大量の毒虫をひとつの壺に詰め込み、共食いさせ、勝ち残った虫の毒を神霊のエキスとして呪術の道具にするのです。

インターネットやSNSでは善意の情報発信者だけでなく、数限りない亡者が凌ぎを削っていますから、不安を煽るために極端に誇張された、非常に毒々しい情報が無数に出回っています。

そして、こころが弱っているときほど私たちは、そうした極端で、毒々しい情報にしか目が行かなくなるものです。

それはもう面白いくらいに。

すると、インターネットのページをめくるたびに、SNSの投稿を見るたびに「不安」や「恐怖」が雪だるま式に増えていきます

でも、それは真実ではなく、あくまで情報に踊らされているだけですから、そんな毒々しいものとは早々に距離をとってしまいましょうという考え方です。

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くぬぎ

うーん、SNSの話はなんかわかる気がするわ。
私も調子が悪いときついSNSを見て余計調子悪くなるもの。

そうでしょ。
そのほかの2つも以前記事にしているので、興味がある方を読んでみてください!

「怒り」や「イライラ」に対処する方法

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さて、ここからがくぬぎが興味をもっていた「怒り」や「イライラ」に「対処」する方法についてだよ!
といっても、対処の方法はそれぞれ次の記事から詳しくまとめていく予定なので、ここではごくごく簡単に概観するだけにします!

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タイムアウト

「タイムアウト」は、簡単にいうと「怒り」や「イライラ」を感じるところから一旦離れましょうという方法です。

「怒り」や「イライラ」を感じているということは、つまりは頭が興奮状態にあるということです。

興奮状態というのは、少し時間を置けば大抵冷静になれるものです。

とはいえ、目の前に気持ちを荒立てる元凶がいては落ち着くものも落ち着きませんから、物理的に距離を取りましょうというのが、「タイムアウト」という技です。

語彙を増やす

語彙を増やすとは、つまり、表現できる言葉の種類を増やそうということです。

赤ちゃんは困ったとき「泣く」ことで周りの大人に助けを求めます。

それが成長すると、自分のして欲しいことを言葉で伝えられるようになります。

とはいえ、目の前に気持ちを荒立てる元凶がいては落ち着くものも落ち着きませんから、物理的に距離を取りましょうというのが、「タイムアウト」という技です。

しかし、語彙を増やすことで冷静に自分の「怒り」や「イライラ」を言葉で伝えられるようになると、相手とやりとりしながら気持ちを落ち着かせることができるようになります

リラックスの方法を学ぶ

「怒り」や「イライラ」は興奮状態であるというのは先ほどお話した通りです。

そうした興奮状態はこころをとっても疲れさせてしまいます
また、その状態で相手とコミュニケーションをとろうとすると、衝突してしまったり、相手を萎縮させてしまうことにもなりかねません。

ですからこころを落ちつかせる必要があるのですが、それが「リラックスの方法」です。

アンガーマネジメントでは、「深呼吸」のように誰にでもできる方法から、「リラックスできる考え方」まで、さまざまな「リラックス方法」を教えてくれます

おわりに

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最後はとってもさっくりまとめてしまいましたが、次の記事からは、「アンガーマネジメント」による「怒り」や「イライラ」の「対処」について詳しく解説していきたいと思います!

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参考・引用

安藤俊介(2018).怒りが消える心のトレーニング.Discover.
安藤駿介監修・戸田久実著(2016).いつも怒っている人もうまく怒れない人も図解アンガーマネジメント.かんき出版.

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この記事を書いた人

License:臨床心理士/公認心理師
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